焼肉の話


とある日のよしひことの会話。

私「今度○○山に行こうと思ってます」
よしひこ「良いですね。じゃあ、焼肉も行くんですか?」
私「え?近くに美味しい焼肉屋さんがあるんですか?」
よしひこ「そういうわけではありませんが、山に登った後は焼肉食べたくなりませんか?」

このやりとりの直後から、無性に焼肉が食べたくなりました。
山に行くも行かないも関係なく。私の身体が焼肉を求めています。


オオムラーツです。


肉料理には様々な種類があります。
ステーキ・ハンバーグ・焼き鳥・ローストビーフ・もつ鍋…挙げるとキリがありません。
でも、それだけ多種多様な肉料理が存在する中で、「今、私は肉を食べている!」と最も強く感じさせられるのは、実は焼肉なのではないかと考えています。



テーブルに付いた私達の目の前に、ドンと鎮座する皿。
そこに乗っているのは、少し前まで牛の身体の一部だった生の肉。
調理されて出て来る料理とは明らかに異質で、圧倒的な存在感。
「君臨」という言葉の方が正しいでしょうか。

他の料理で一緒に出てくる付け合せとは異なり、タレもご飯も焼き野菜もサンチュも、肉をより美味しく食べるためのものです。
普段はつまみがあるからこそ引き立つビールですら、この場においては肉のために存在しているのではないかと錯覚させられます。
そしてこれから私たちの口に運ばれるであろう赤々としたそれは、タンパク源として確実に強靭な身体を作り上げることでしょう。


そう、焼肉屋で最も強い者は、肉なのです。
だからこそ、肉を食べていることを実感できるのです。


そんな状況の中で、私たちは自らの手で肉を焼きます。
シェフに任せれば焦げ付いた肉が出てくることはないと分かっていても、私たちは失敗するリスクを犯し自ら焼き続けます。
美味いに決まっています。そんなもの。美味いでしょう。


リスクを乗り越えた先に待っているもの、それは快感です。
その快感を求め、人は挑戦を続けるのです。


思えば登山も、「山頂で見る絶景」という最大の快感のために、私たちは危険を犯して高い山々に登るのではないでしょうか。
そして絶景という非日常空間で、そこに辿り着くまでに酷使した身体を労うかのように、温かい食事と冷えたビールを流し込むこと。
屋内という安全空間を飛び出して、山頂に至るまでに数々の努力をした者にのみ許される、特別な時間です。

だからこそ、山で食べる食事は美味いのではないでしょうか。

YAMAPの山ごはん担当として、そんなことをずっと考えていました。

山で親子丼を食べる筆者。山ごはんの魅力に取り憑かれてしまいました


何が言いたいかというと、


山で焼肉を食べたら間違いなく美味しい。


だからバーナーの上に置くロースターを買いました。

近々、YAMAP公式アカウントで、
私たちが焼肉をする様子が流れてくる日もそう遠くはないでしょう。

私はやります。
山頂で、焼肉を。


ちなみに、オフィスで食べる野菜は美味いらしいです。by Hash


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